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執筆者の写真三浦 沙矢香

会社のために社員がいるわけではない


「転職したいけど今は会社の社員が少ないから辞められない」

「そろそろ子どもが欲しいけど、今は人手不足だからもう少し先にしようかな」


この言葉、いろんな人から聞くことがよくあります。

私も会社に勤めていたころは同じように考えていました。

これって「貢献心があって素敵!」「会社のことを考えてくれているなんて素晴らしい!」

と、一瞬思いますが本当にそうでしょうか?




私的には、こんなことを自社の社員やスタッフが言っていたら、思っていたら、要注意!!だと今は思います。



なぜなら、社員は会社のためにいるわけではなく、会社が社員のためにあるのだと思っているからです。会社だけでなく、組織・グループ・コミュニティにおいても「個」を尊重していないと続いていきません。会社のために社員がいるという価値観でいると、社員の主体性が奪われて依存的になります。


社員のモチベーションが高い時は、会社のために尽くそう!と自分を犠牲にすることが苦ではないかもしれません。だけど、長い目で見たら自己犠牲ありきでは、良い循環は生まれず、疲弊してしまうことでしょう。


「全体」のための「個」という概念だけでなく、「個」のための「全体」という概念をバランスさせていくことが、会社や組織において大切な視点です。









人手不足は誰の課題か?

会社の人材が不足していることは、誰の課題でしょうか?




人材不足は会社の経営課題であって、社員の課題ではないです。



でも社員が辞めようとするときに「人が足りないから考え直して欲しい」と思ったことはありませんか?私はあります。


以前、ある社員から転職の相談をされた時には内心ショックでした。

「人が足りていないから辞めて欲しくないな。」という思いが出てきました。

でもその時に考えたんです。


私は会社のためにその社員に転職しないでほしいと考えるのか?

それともその社員のことを本当に考えて転職を応援できないのか?


結論はすぐに出ました。


その社員のことを考えたら、その社員が思うことを最優先にするべきでした。

このときに、改めて社員は会社のためにいてはならないし、会社は常に社員のためにあるべきだと思いました。

その選択が正解か不正解かはわかりませんが、私の中での答えはそれです。


会社のことを考えるがあまり、社員を会社のための存在として扱ってしまうところでした。



家族においても同じこと

家庭が会社(全体)だとするとパパ・ママ・子どもたちは社員(個)です。

家庭のためにママがいるわけでもないし、子どもがいるわけではありません。





家庭(全体)のために何かを犠牲にして自分(個)を抑制することがあれば続きません。

子どもは家庭のための存在でもないし、親も家庭のための存在ではありません。


親は子どもを愛するがあまり、いつの間にか自分の所有物のように扱ってしまうことがよくあります。子どもは自分の子どもではありますが、ひとりの人間です。

母親は家族として、子どもを養育する義務はありますが、子どもの可能性を奪う義務はありません。子どもは子どもの人生を歩む権利があります。


なので子どもを家庭に縛り付けることなく、自由と責任を与えて見守ることが家族には必要だということです。上から押さえつけることなく、自由と責任を与えることが、結果的に成長すると私は考えています。



人の成長

育児を通して、人を育てることを学んでいますが「人を育てようと思うと育たない」ということを最近感じています。

意味わかりませんよね。笑



これについては、次回書いてみようと思います。




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