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執筆者の写真三浦 沙矢香

働くママのリアルな葛藤

いろんなママさんと関わる中で本当にやりたいことが見つからずに苦しんでいるママを沢山見てきました。やりたくないことをやり続けた結果、やりたいことすら見つからない状態です。




そんなママでも、自分自身と葛藤して一歩踏み出したママがいます。そんなママが私との出会いや彼女自身の変化を記事にしてくれましたので、ご紹介します。


私と出会う前の彼女自身の状態や苦しみ、葛藤や変化など、赤裸々に綴られています。

これは働くママが抱える大きな課題のひとつです。ぜひご拝読ください。


以下、彼女自身の文章です。




***

せっかく見つけた仕事だから…とか、子供もいて、もう若くないから転職なんて無理。

と決めつけて、諦めの人生を送ろうとしていました。


でも心の奥底では諦めきれなくて、その時にできる行動をしていった結果、運命の出会いがあり、今に至ります。



私はリーマンショック後に関西から東京にエイっと出てきて、前職に転職しました。

入社後すぐ、ここはちょっと違うかも…と思いましたが、リーマンショック後やっと見つけた仕事だったので、辞めたらもうあとがない!すぐ辞めたら経歴に傷がつく!石の上にも三年!とにかく経歴のことを気にして働き続けました。



私が勤めていた部署は、とってもゆる~い部署。

忙しくもなく、仕事も毎日単調。

定時ぴったりに帰れて、残業はほとんどないし、有給も取りやすい。

ただ、やりがいはない。努力が評価されたり、スキルアップしたり、それを求められる部署ではない。さらに職場の人間関係が特殊で複雑。

そこが自分にとってストレスではありましたが、ぬるま湯に浸かり、毎日同じことを繰り返し、やりがいなど諦めて働く。

そこさえ我慢すれば、考えないようにすれば、そこそこのお給料と、そこそこのボーナス、有給取り放題。

ある意味週末のために生きる人生を選びました。

それでいいよね、私なんてそんなもんよねって思っていました。



そんな生活を送っていると、少しずつ胃の不調を感じ始めました。

でも当時はまだ若く、胃薬を飲んで少し休めば治っていたので、薬を飲んで、だましだまし生活していました。

覚えていないだけでもっともっと不調はあったと思います。でもなぜ体調を崩しているのか、そんなこと考えるに至りませんでした。


その後しばらくして結婚、出産し、育休を取りました。

産後は、とにかく日々をこなすのに精一杯、子供のことで頭がいっぱい。

体調不良だったことも忘れ、あっという間に1年半の育休期間が終わり、前職に復帰しました。


復帰後すぐは環境が変わったこと、息子と離れる時間ができたこと、大人と会話できることで仕事が気分転換になりました。


復帰後は時短になり、私は部署のサポート役に変わりました。

サブの立場で復帰すると、今まで頑張ってきたものがなくなる感じがして、喪失感というのかな、少し寂しい気持ちでした。


サブだからメインの人がやらないものすごくめんどくさい仕事ばかりが回ってくるし、それをするのが仕事になり、「私は何のために働いてるんだろう…」だんだん居心地が悪くなっていきました。


でもまた苦しい気持ちを無視して働き、子供がいても働きやすい環境(とにかく融通が利く、有給取りやすい)を取りました。

やりがいなんてないけど、そこさえ我慢すれば、考えないようにすれば、とにかく融通は利くし、そこそこのお給料ももらえるし、私なんてこれでいいんだって。



***

復帰後2~3カ月経つと、今までにない体調不良に見舞われました。

また胃の不調が始まり、今までは2~3日で治っていたのが1~2週間治らない。

年数回だったのが毎月になってきて、月の半分は食べれない日々。

だんだん頭にモヤがかかるようになって、仕事中は集中して乗り切っていたけど、毎日生活するのに必死でした。どうやって子供の面倒をみていたか記憶がありません。


次第に痩せていき、産後太りはすぐ解消し、妊娠前より細くなりました。

"また痩せたー"と少し喜んでいました。

カツラができそうなほど髪の毛が抜けて、毎日お風呂の排水口が大変なことになっていました。"髪の毛の細胞生まれ変わってるんやなー♪"と思っていました。

毎日貧血のように頭がフラフラし、駅の階段を上るのも手すりがないと登れなくなりました。"運動不足やな。体調良くなったらジョギングしよう!"と思っていました。

"疲れてるだけだから、今日は早く寝よう!"毎日20時台に子供と一緒に寝ていました。



この思考、自分で書いていて怖いです。

苦しい渦中にいると、本当に怖いのですが、自分が苦しいことに気づかないんです。



環境がそうさせているから、早く寝るとか、楽しいことするとか、何かもっと頑張れば解決していくだろうと思っていました。

服とかちょこちょこ買って、仕事の時はヒール履いて気分を上げようと頑張っていました。

内面を磨くことももっと頑張らないと!と思って色んな人の色んなセミナーに這って出かけていました。



そうやってもっと頑張ればこのしんどさや頭のモヤが晴れると思っていました。

今しんどいのは頑張ってないからだと。もっともっと頑張らないと…。


そう信じて行動していくうちに、体調はさらに悪くなり、だんだん夫と子供との関係にも距離ができていきました。それに気づくのにも時間がかかりました。


自分の心や身体の悲鳴を無視しながら生活し続け、1年ほど経っていました。

さらに血尿、膀胱炎、覚えてないけど色んなことがあって、最終的に生理が止まりました。

生理が止まってやっと、私このままじゃちょっとまずいかも…?と思い始めました。

そんなとき、運命の出会いがありました。



***

初めてさやかさんを知ったのは、コラボセミナーをされることからでした。


3人の子持ちで9人のスタッフを雇用する整体サロンのオーナー…どんな人!?

興奮ぎみにHPを見てみると、産前産後のママ専門の整体サロンをされている方だとわかり、整体!骨盤!これかも!と直感で思いました。

私はもともと胃下垂で、胃の不調がありました。出産で骨盤が開き、産後何もケアをしていなかったので、さらに内臓が下がって、胃の不調の原因の一つになってるかもとピンときたのです。さっそくセミナーに申し込み、さやかさんのサロンにもすぐ予約を入れました。



そしてセミナー当日、さやかさんとの初対面。

さやかさんの自己紹介に、「死ぬこと以外かすり傷!」という男前なキャッチフレーズがあったので、どんなパワフルな方なんだろうとドキドキでした。

実際のさやかさんはほんとに9人もスタッフを雇用されているの!?とびっくりするくらい若くて綺麗!すごく真っすぐで、パワフルで行動力のある方。やるかやらないか、それだけだと断言されていたのが印象に残った言葉でした。その日お会いしただけですぐファンになりました。



その後もさやかさんの整体に片道1時間かけて通い、半年経つ頃には産後のO脚も改善し、体調不良になる回数も少しづつ減ってきました。


とくに、施術中にさやかさんに悩み相談をしてもらったことが何よりも癒しになりました。

さやかさんはとにかく前向き。どんなにマイナスな言葉を発してもプラスに変換してくれて、さやかさんに話しているとそんなに大変なことじゃないかも?と思えることが不思議です。



当時の私の仕事観は、生活のため、子供のために働かないといけない、仕事にストレスはつきもの、自分さえ我慢すればいい、仕事は楽しくないのは当然。そこそこのお給料があればいい、そんな思考でした。



一方さやかさんは、

「嫌だと思うことはしない方がいい、嫌だと思う人間関係からは距離を置いた方がいい」とずっと伝え続けてくれました。

さらに好きなことを仕事にして、好きな人にしか会わない、そういう自分で選べる世界があるということを教えてくれました。



頭ではわかったつもりでも、行動するのが怖くて、マイナスに考えるばかりでした。

でも半年くらいさやかさんの前向きな言葉を聞いていると、


「何とかなるかもしれない…行動してみようかな。」

「やっぱり自分を抑圧して、我慢しつづけるのは嫌だな。」

「こんなに体調不良になるまで身体と心を痛めつけてきたんやから、そろそろ自分で自分を救ってあげないと」


と思うようになってきました。



ずっと背中を押してくれていたさやかさんが言うんだから、大丈夫、何とかなる!

なんかあったらまたさやかさんとこ行こう(笑)

私は晴れて8年続けたOL生活に終止符を打つことができました。





***

退職後初めてさやかさんの施術を受けたとき、

「なんか雰囲気違う!顔が明るくなってる!身体も緊張が取れていて、全然違う!」

明らかに変化していたそうです。うれしかった!

と同時に、どれだけの環境に身を置いていたのか、どれだけの負の思考に浸かっていたのかぞっとしました。



退職後、フリーランスに転向しようとしていたので、仕事をどうやって探そうか相談していると、「大丈夫!営業なんてしなくていい!私が紹介するから!」

さやかさんのおかげで少しずつ新しいスターを切ることができました。

本当に感謝しています。


なぜ転職ではなく、思い切ってフリーランスとして開業をしたのか。

私はずっと事務の仕事をしていました。しかも専門的なスキルのある事務員ではなく、誰でもできるような簡単な事務しかできません。

それでもフリーランスとして働くことを決意し、開業届を出しました。

(保育園に働いていることを示すため、開業しました)



私は仕事や会社が嫌で嫌で嫌で体調を崩しまくって辞める以外の選択肢がなかったこと。

まず自分の体調を整えることが第一条件だったこと。

慌ててすぐ転職して、また体調を崩したくなかったこと。

時間をかけて"本来の自分でいられる"仕事を探したかった事。

そのために、まず好きな人と仕事をする、仕事を選ぶ、をやってみたかったこと。

嫌なことはしない、一番は、満員電車に乗りたくないこと。


これらを叶えるために、フリーランスを選びました。

お金ではなく、自分の心を優先し、働き方を選ぶ。今までの私にはない考えです。

これもさやかさんから学びました。



現在、フリーランスになって3カ月ですが、毎朝決まった時間に電車に乗るために、イライラしながら子供をせかして保育園に行かなくてよくなって、満員電車に乗ることもなく、嫌な人の顔を見なくてよくなりました。

自分にとってのイライラが少し減るだけで、忘れていた嬉しい気持ち、穏やかな気持ちを思い出しました。

そのおかげか、自分に少し余裕ができて、子供にも穏やかに接することができています。

(もちろん怒ることもイライラすることもありますが…)

以前の切羽詰まった感じは薄れてきました。



子育てしながら仕事をするのは本当に大変で色々あります。

私はとことん体調を崩すことで気づかされ、新たな道に進むことができました。

こんな人もいるんだなと、誰かの気持ちが楽になれば嬉しいです。


〜以上働くママ本人の文章でした〜





彼女のこの記事を読んで私は涙しました。私の想いや活動で、彼女の背中を押せたこと。こうして赤裸々に記事を書いてくれたこと、本当に嬉しいです。


好きなことを選んでいても、それでもいろいろあります。死ぬこと以外かすり傷だとは思っていても、いろいろあると私だって悩んだり不安になったりします。そんなときに、彼女からこのメッセージをいただいて、勇気をいただきました。


私はママたちを応援する!といいながら、ママたちに支えられているんです。働くママがリアルに抱えている課題をもっと多くの経営者、男性陣に知ってほしい。

まずは、正しく知ることが大切です。

ネットの情報や政府の情報ではなく、リアルに働くママの声に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。

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